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「ラコへの詫び状」 みつはしちかこ(漫画家)
食べ終わったトウモロコシの芯を真赤な口をあけて齧っていたガリガリの仔猫。
ラコは家の前に捨てられていた猫だった。家は角地にあってよく猫が捨てられた。わが家は猫嫌いの兄がいて、捨て猫が入ってきても即座に放り出されていた。
ところが今度の猫は、蹴とばされても放り出されても執拗に忍び込み、いつの間にかわが家に居座ってしまったのである。
しかし家猫になったといっても、兄の機嫌でいつ捨てられるかわからない身の上だった。
ある時、兄の虫の居所が悪くて、晩御飯後のんびり寝ていたラコに当たり出した。
「このごろお前はちっともねずみを捕ってこないじゃないか。ネズミを捕らない猫なんて必要ないんだ。捨ててやる。」と言い出し、なんの口答えもしないラコについには「言うだけと思ってナメてるな。今度こそ本当に捨てるぞ。明日絶対に捨てに行くからな」と宣言したのだった。
その夜のことである。兄の大声で目覚めると、なんとラコが大きなネズミを捕まえてきていて、 |