語るに落ちる・・・”異色”

免疫学問答

−心とからだをつなぐ「原因療法」のすすめ−

安保徹(新潟大学大学院教授)
無能唱元(僧侶)

発行:河出書房新社
価格本体:1300円(税別)

「先生、わたしはどのくらい生きられる?」「それはあなた次第です」「あなた次第でなくてよかったよ。先生」(和田誠著『お楽しみはこれからだPART3』文芸春秋)は映画のセリフだとは笑っていられぬ医療や医師への不信がわが国では定着しました。

 医療に目覚めた国民の関心が、危ない「医療」から「免疫力」に移ってきたようです。免疫という言葉だけが氾濫し、独り歩きしている。犬死にやとん死したくないひとのための本書は、世界的な免疫学者に、〈人間学〉を研究する僧侶(ねこ新聞の連載筆者)が読者に代わり質問するという絶妙な組み合わせによる異色問答形式で、・・免疫の仕組みを中心に説きながら、病気と医療にメスを入れつつ、心と免疫の関係を、たとえ話を軸に、仏語・箴言・名言などをまじえ、見事な言い回しでわかり易く、落語まで登場させ抱腹絶倒(笑っているうちに病気によっては改善されることがある!)解き明かしてゆく。さらに、例年30兆円超が国庫を潰す医療費問題に、―改革的な「活路」をも、話し言葉で指し示してみせるという問題提起する小泉さんにも読ませたい一冊でございます!

 金欠病の治療法には触れてないが、『ねこ新聞』にお力添えくださるつもりで買ってください。あるいはせめて図書室で買ってもらってください。但し、「恋の病」―労咳(漢方ではろうがい・・・やがて肺病になるといわれ、今のガンにあたり不治の病といわれた)の方の場合は、江戸文化文政時の庶民の小話や川柳・都都逸・俳句などの知恵では、カラス猫でも抱きながら、火燵にでも入り、さらに、そう『ねこ新聞』を読みゆったりとした気持をつくり、あせらずがおすすめでございます。昔のひとの「忍ぶ恋が至上の恋」という名言があったこともお忘れなく! また、「恋に焦がれて鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」もありましたぜ! ヘッ!